インドネシア宗教
インドネシアは宗教国家です。その割合として約9割がイスラム教徒。次いでヒンドゥー、キリスト、仏教徒などが居ます。この国で調査を行ううえで、宗教に関しての知識は重要です。今でこそ抗争は少なくなったものの、21世紀初頭にスラウェシ州で起きたPOSO宗教戦争は1000人以上の死者を出した抗争で、その悲惨さは今も語り継がれています。行方不明、音信不通などのトラブルが発生した際は、宗教が絡んでいる可能性も考慮し、調査を行っていきます。
インドネシアのイスラム教徒
インドネシアのイスラム教は、「イスラム国」とは全く別物です。俗世主義で政教分離しており、イスラム教徒同士の自由恋愛、婚前交渉は普通に行われます。地域や家庭によって、信仰や儀式の程度も異なりますが、無宗教が圧倒的に多い日本人視点からみても付き合いづらい点は感じません。ただ、アルコールや豚肉は宗教上禁止されており、基本的にレストランでは出されません。ジャカルタのブロックMや、観光客が多いバリ島の一部のお店などで、販売されていることがあります。
イスラム教徒習慣
断食と礼拝は、インドネシアのイスラム教徒ならではの習慣です。太陰暦の初日から、日中日が出ている間は、食べ物はおろか、水も飲んではいけないという儀式、「ラマダーン」の時期は、街のレストランもほぼクローズしています。また、金曜日の昼間、ムスリム(イスラム教徒)はモスクという大聖堂に礼拝に向かいます。いつも渋滞でごった返しているジャカルタの渋滞に拍車を掛けます。